帯状疱疹はバルトレックスで治す!効果と服用方法

帯状疱疹は、抗ウイルス化学療法剤バルトレックスによる薬物治療が主流となっています。帯状疱疹は、性病の性器ヘルペスの治療に用いられているバルトレックスを投与する事から同一のウイルスによる感染症と思われがちですが、水ぼうそうの原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症するので単純ヘルペスウイルスで発症する性病の性器ヘルペスとは病原ウイルスが異なります。性器ヘルペスは、口による性行為の多様化により性器や陰部、肛門だけで無く唇周辺や口腔内、咽頭部にも痒みや痛みを伴う水疱や潰瘍が発症しますが、帯状疱疹は体全身に発疹や水疱、潰瘍を発症する特徴があります。

バルトレックスは、DNAポリメラーゼ阻害薬に分類されるバラシロクロビルを主成分とする抗ウイルス化学療法剤であり、主成分バラシクロビルはアシクロビルに人間の必須アミノ酸バリンを付加させたプロドラッグです。バラシロクロビルは、数値が低いほど細胞膜の透過率が高くなる血漿タンパク結合率をバリンを付加させる事で大きく低下させ小腸からのバラシロクロビルの吸収率を高めると共に医薬成分が全身に行き渡る度合いを示すバイオアベイラビリティも約3倍の55%まで高められ、従来の抗ウイルス化学療法剤よりも1日の服用回数も少なくなっています。

バラシロクロビルは、加水分解酵素により肝臓でバリンとアシクロビルに分解される事で抗ウイルス効果を発揮します。アシクロビルは、人間とウイルスの両方の酵素チミジンキナーゼによりアシクロビル3リン酸にリン酸化され、ウイルスの増殖時にデオキシグアノシン3リン酸と置換される事でウイルスのDNA複製を阻害し、ウイルスの増殖を抑制し症状を改善します。バルトレックスは、ウイルスのDNAの複製を阻害する医薬効果によりウイルス増殖を抑制するので、病原ウイルスに直接作用して死滅させる効果は無いとされ、重症化してからの服用よりも発症初期の服用の方が効果的とされている抗ウイルス化学療法剤です。

バルトレックスの服用方法と注意点

帯状疱疹は、性器ヘルペスと同様に1度感染すると一生涯病原ウイルスを体内に保有する事になり、疾患による体力の低下や過剰なストレスによる自律神経の乱れなどにより免疫力が低下すると痛みや痒みを伴う水疱や潰瘍などの症状の再発を繰り返すケースが多く、バルトレックスを常備薬として再発に備えている感染患者もいます。帯状疱疹は、バラシロクロビル500mgのバルトレックス2錠を朝昼晩の1日3回の服用し、これを1週間~10日間程度継続しますが、バルトレックスは病原ウイルスを直接死滅させる医薬効果は無いので発疹の発症から3日以内の服用が最も効果的とされています。

バルトレックスは、体重40kg以下の子供に対しても体重1kgあたりバラシロクロビル25mgの用量で処方されるほど安全性の高い薬ですが、医薬効果の高い抗ウイルス化学療法剤なので下痢や嘔吐、胃部の不快感、発疹、頭痛などの副作用が発症するケースもあります。バルトレックスは、血中の医薬成分濃度をより高める事で医薬効果を発揮する濃度依存性の治療薬では無く、血中で必要基準以上の濃度を維持し続ける時間依存性の治療薬なので飲み忘れた際に複数回分服用するのは過量服用となり、精神への悪影響や意識の混濁、アナフィキラシーショックなど重篤な副作用の発症リスクを高めてしまうので注意する必要があります。

バルトレックスは、主成分バラシロクロビルが肝臓で代謝されるので肝臓の機能が低下している高齢者、肝臓に持病を抱えている患者への投与は専門医の指示に従う必要があります。バルトレックスは、腎臓から排泄されますが、腎臓の機能が低下している高齢者や腎臓に持病を抱える患者への投与だけで無く、プロベネシドやシメチジン、ミコフェノール酸モフェチル、テオフィリンなどのアシクロビルの排泄を阻害するリスクのある医薬品との併用服用は特に注意する必要があります。バルトレックスは、腎臓の腎尿細管内でアシクロビルが高濃度になるとアシクロビルが再結晶化し腎尿細管を閉塞させるリスクが高くなるので、服用時には出来るだけ多くの水分を摂取する必要があります。