エイズにかかったときの治療薬はどんなの?

エイズの感染は性的感染、血液感染、母子感染に大きく分けられます。まず最もHIV感染として多い性行為による感染ですが、主に女性は膣の粘膜から感染し、男性は亀頭部分の傷から精液、膣分泌液に含まれるHIVが侵入することで感染してしまいます。血液感染では、輸血、注射器や注射針の共有による麻薬の回し打ち、医療現場による針刺し事故によって感染者の血液が他の人の血管内に侵入してしまうことによって感染してしまいます。

現在日本では日本赤十字社で全ての輸血血液に関し厳格な姿勢でHIV検査を行っているのでウイルスによる感染の危険性はかなり低いものとなっています。医療現場でも医療従事者たちが細心の注意をはらい適切な廃棄、注射器の安全な取り扱いを行っているので感染の確率は極めて低いといえます。

次に母子感染ですが、母子感染は出産時の産道感染や母乳による感染、胎内感染に分類されます。母子感染を防ぐには妊娠初期のHIV検査をし、出生児へ予防の投与を行う必要があります。エイズにかからないようにするには粘膜や体液、傷のついた皮膚に触れないようにすることが重要です。感染経路の最も多い性行為では必ずコンドームを使用することが大切になります。治療が遅れてしまうと生活の質を低下させ生命予後を悪化させてしまうことになります。現在ではHIV検査は医療機関だけでなく、保健所でも匿名で行うことができるため、疑いを持った時は迷わず検査を行うことが良いといえます。

保健所では血液検査だけでなく尿検査も行うことができるため、たとえHIVウイルスに感染していなかったとしても別の性病であるクラミジアや梅毒に感染していないか調べることができます。また匿名で検査を行うことができるため、個人情報を記載したくない方や知り合いに会う確率を下げたいという方は保健所での検査を行うことが得策といえるでしょう。エイズは本人が気づかなければ何年も潜伏して成長し続けるため、異常を感じたらすぐに受診し治療を行うようにしましょう。

抗エイズ薬の副作用は?

抗エイズ薬の副作用としては、動脈硬化や骨粗しょう症、薬疹や乳酸アシドーシス、リポジストロフィーが挙げられます。抗エイズ薬を行う上で必ず何らかの副作用が生じるということは理解しておかなければなりません。また注意する点としては高い服薬率が求められます。さらに薬を一生使用していかなければならないのです。その上でこうした副作用が生じるということをしっかりとわかっておくことは重要であるといえるでしょう。

まず副作用としてなぜ動脈硬化が生じるかというと、HIV薬に動脈硬化を起こしやすくなるものがあるからと考えられています。プロテアーゼ阻害薬を使用している際にコレステロールや中性脂肪の数値が高くなりやすいことが証明されています。そのため動脈硬化性疾患を引き起こしてしまうのです。次に薬疹ですがこれは抗エイズ薬を開始して2週間程度で出現することが多くなります。

この副作用は自然に軽くなるケースが多くあるため最初のうちに症状を抑える薬を併用させ問題を引き起こすことなく薬を続行させることができるということも多くみられます。そして骨粗しょう症ですが、これは骨密度が著しく低下した状態になることです。これもプロアテーゼ阻害薬という抗エイズ薬により引き起こされやすい副作用となっています。乳酸アシドーシスという副作用は致死率が48%という報告もあり重大な副作用として挙げられます。

この症状は乳酸が身体に蓄積し、血液が酸性に傾いた状態になることです。症状として腹痛や吐き気などを引き起こします。リポジストロフィーは体脂肪が異常な分布を示すようになる状態のことで手足や顔の脂肪が減ってしまい、おなか周りに脂肪が増加して頬がこけている状態になってしまうという副作用です。